チベット鉄道移動 ラサー西寧 乗ってみた感想 6月乗車記

チベットに行くなら今だ!

日本人の場合、中国にはビザ無しで入国できますがアメリカ人の場合、乗り継ぎの場合144時間までのビザなし入国が可能ですが、それ以外はビザ取得が必要です。

中国在住じゃなくなったらまた夫はビザを取る必要があるので、チベットに行くとしたら今しかない、という事で引越し前の6月に行ってきました。

どうやって行く?

本当は時間があれば往復共にチベット鉄道にしたかったのですが、個人的に1日以上シャワーを浴びられないのがイマイチ、またシベリア鉄道もそうですが食の選択肢が狭そうで長時間乗れる自信がいまいちなく。

結局スケジュールの関係もあり、以下のようにしました。

  • 往路は飛行機で北京ー成都ーラサ

  • 帰りはチベット鉄道でラサー西寧(約21時間の旅)、西寧ー北京は飛行機

選べるなら本当は行き鉄道で、高度に体を慣らした方が良いそうです。

北京に住んでいるので結構乗り継ぎ選択地はありましたが目的地がラサだから、だと思いますが意外と検索してもあまり航空券が出てこず。Trip.comでは全然一つも出てこなかったのと、他ウェブサイトで検索出てきても日にちにも寄ると思いますが意外に高かったので行きはユナイテッドの特典航空券で取りました。

でも安さで言えば中国東方航空が一番安かったです。

鉄道はラサからのチケットは取りづらいよ、と旅行会社に言われたので手数料かかりましたが、日にち、時間を指定して取って貰いました。毎度のごとく出来るだけ知らない人と話したくないため軟臥(4人部屋、一等席)の予約をお願いしました。でも、取れるかはその時点では確約はできないとのこと。

が、結局は要望どおり取って貰えました。チベットは何かと制限がありそうなので自分で取るより安心でした。

許可証と愚痴

元々日本人は15日以内なら中国ビザは不要ですが、チベットはこれとは別に許可が必要です。チベットは許可証がないと行けませんが、許可証はツアー会社でガイド付きでツアーを申し込まないと貰えません。

ツアーの利用はしませんでしたが、こちらの日本語の情報を度々参考にさせて頂きました。

チベット旅行 よくあるQ&A (チベット自治区編) | チベット自治区 | 風の旅行社

今回何箇所か中国内の旅行会社に問い合わせをしたのですが、どこも微妙で。最初にお願いした所は、ロンリープラネットにも出ている旅行会社でしたが、許可証に必要な書類の参考に、とメール添付で送って来たのが実際に過去その旅行会社で旅行したアメリカ人家族の書類。

家族全員の名前、生年月日、パスポート番号、住所、勤務会社名(それも有名なアメリカの車の会社)が入ってる書類です。流石にありえないと思って、これは他人に渡したらいけない書類だと思う、と返信しましたがこれは実在の人ではありません等と言って認めず。

あまりにひどいのでFacebookで名前検索したらチベットに行った写真が出ていて、やっぱりそうだなと確信。本人に直接メッセージでこういう事があったとだけ連絡しておきました。信じられない!連絡ありがとうというような返事でしたが、その後どうなったのかは分かりません。

使うなら個人情報隠して書類送信すれば良いだけなのに。。。

その後実際にツアーをお願いした会社も似たような個人情報入った書類送って来る、何度も確認して、箇条書きにして必死に説明した上で、旅行会社指示通りにした必要書類に不備があって夫の勤務先に再度書類発行してもらうはめになりました。

中国在住の方の必要書類は、これまた中国なので都度変わるかもしれませんが私達の場合:

  • 夫、私のパスポート、居留許可のページ

  • 夫の勤務先から発行して貰う雇用証明 夫、私の名前、夫の職業、私が妻であること、パスポート番号、生年月日、住所、電話番号が記入されており、何月何日にチベットに観光に行くというような記載が必要

が必要でした。

ラサ鉄道駅

Z918という番号の鉄道。朝9時ラサ発、西寧には翌日朝6時43分、その後 兰州が終点です。

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拉萨の駅は大きかったです。思っていたよりずっと大きかった。周辺は開発されていて、遊園地的な場所も見かけました。

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駅には売店もあるので食べ物、飲み物も買えそうでした。私達はおやつ用に事前に街なかで買い物していたので特に売店では何も買わず。

ラサ以外でもそうですが、中国の鉄道駅では荷物検査と身分証明書の確認があります。

ガイドさんが私達のパスポートを持ってチケットをカウンターで発券して貰う間、先に中に入っててと言われ、建物の中に入ろうとしました。が、見た目がいかにも外国人の人(夫)は書類見せなくても通して貰えたんですが、私はだめと。

結局後からガイドさんが来てくれて私も中に入れましたが、見た目で判断とは結構適当だなと。

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時刻表、漢字だから見やすいです。

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一等車乗客とそれ以外で一応待合室分かれていました。

はじめは一等以外の乗客の待合室で待っていたんですが、夫がトイレに向かった所、かなり多数の人がトイレでタバコ吸っていてあまりに煙たいので無理ということで、一等車の待合室へ移動。そちらのトイレは人が少ないからか問題なかったようです。

車内へ

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どのプラットフォームに行くべきなのかかよく分からず待ってましたが、時間が近づくとアナウンスが流れて、電光掲示板に表示が。車内へ乗り込みます。

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最初このチケットの加1車、3号というのが車両番号1番、コンパートメントの番号が3号と思っていて、私が3号、夫が4号だったので席は上下で同じ部屋でとお願いしてたのに、違うコンパートメントになっちゃったの?と焦りましたが加1車の1−4番は同じ部屋だったので同じ部屋でした。

加1車とあるように、混んでいたからか後から追加された車両なのかな。

通路に椅子があるのですが、かなり狭いので誰かが座ってると通るのが辛いです。

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やっぱりお湯がないと始まらない、ポットがありました。

ベッドはまぁ硬かったですが、布団が上にあるので多少は眠れました。

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モニターは全くうんともすんとも言いませんでした。ライトは付きました。

台湾の団体さんが同じ車両に乗っていて、私達と同じコンパートメントにガイドさん一人、そして別に30台風のスーツの中国人の男性が一人、そして私達という組み合わせ。

このスーツの男性は途中で降りたのですが、降りるまですっごくうるさくはなかったのですが終始ドラマをスマホで見ていて、その音声が流れていて。何かまぁ景色を見るって言っても旅情っていうかドラマの音声がっていうか。中国にはありがちかな。

その後、ガイドさんも途中で別の部屋に移って行って、しばらく私達二人に。でも夜中に途中の駅から別の人が乗り込んできました。

で、ここでちょっと引いてしまったのが、この前に乗ってたスーツの人はガッツリベッド使って寝てたのでベッドは乱れたままで去って行ったんですが、途中から乗る人は、その乱れたままのベッドに寝てました

まぁ誰もベッド交換する人いないからそのままが普通なのでしょうが、私は知らない人が寝たベッドはちょっと。。。

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足元に荷物を置ける場所があります。小さめのスーツケースなら入るくらい。

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6月なのに雪がある景色は異世界な感じ。

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ほんとになーーーんにもない所にもお店や工事現場があります。

食堂

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食堂の時間、食堂車のテーブルの上の表示に書いてましたが、全然この通りに開いておらず。この昼時間中に行ったのに、職員の人寝てました。

しばらくしてまた行ったら開いてました。結局何時に開いてるのかよく分からず。

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食堂車の端のテーブルのお姉さん(遠くに見える人)にお金を渡して、注文する流れでした。 私達は現金で払いましたが、微信でもお金払えるようでした。

出発して数時間しか経ってないのに、注文時はこれぞ中国という没有没有(ない)攻撃で、じゃあ肉入ってないのは何だったらあるのという事でトマトと卵の炒めものと、青菜の炒めものに。スープは付いてきました。

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食堂車の中に売店というか、物を売っている一画があったので飲み物を買ってみました。鉄道内にしては良心的かな。

その後夜ご飯どうしようと言うことで、夫は昼が油っこすぎたので食堂車に行きたくないと。そうこうしてる内にお弁当を売ってる人がまわってきたので肉ないご飯ありますかと聞きましたが(ネットでそんな事書いてたんですが)、1種類しかないと。

とりあえず買ってみましたが、味がいまいちで食べきることができませんでした。

食事制限ある人は面倒でも食料持ち込んだ方が良いと思われます。カップ麺とかでも。

トイレは、1等車の方しか使ってませんが、私はまぁ使えるくらいでした。日本よりトイレ綺麗な所は見た事ないのでそれは仕方ない。

まとめ

景色についてはたくさん写真うまい方いますのでそちらでご覧ください。

まぁ乗ってみて、ある意味期待通りだったかなという所でした。ラサから北京行きとか、上海行きもありますが個人的には1日乗るだけで十分かな。

後は軟臥でも4人知ってる人、友達と行くなら良いですが乗り合う人に寄って乗り心地が変わるかなというところで。今回私達は2人だけの時間が結構あったので気持ち的に楽でした。でも夜中に止まる駅で乗り込んで来る人が結構いるのでどの席でも熟睡は難しいと思います。

中国最後の旅、色々思う所ありましたがチベットに行って良かったかと聞かれたら、良かったと答えられます。鉄道の旅も1日なら全然問題もなかったです。ただ全く中国語話せないと食堂車はちょっと面倒かも。でもそれも中国っぽいので想定の範囲内だと思います。