ポーランドってどんなとこ?引っ越し前にメリット・デメリットを考える

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ポーランドに引っ越し

夏からポーランドのワルシャワに住む事になりました。

6月には北京を出て、実家に帰ったり、夫の実家に行ったりした後に引っ越す予定です。

私のブログを中国関連ということで読んで頂いていた方がおりましたら夏からは中国色はなくなってしまうと思われます。すみません。

旅行中は簡単な日記をちょこちょこ書いているのですが、日常の事は忘れてしまう事の方が多くてブログが自分の備忘録になっている感じです。

ポーランドには1度、2016年にアウシュビッツ収容所他を訪れたのですが、ワルシャワに一泊、クラコフにも数泊しました。

引っ越す前にポーランドについてどのように自分が感じているかを今回書いています。引っ越してからしばらくしたら、比較できるかなと。

ポーランドについて

ヨーロッパと言うと、ドイツ、オランダ、スイス、フランス、UK(もうすぐEU国ではなくなりますが)等どちらかというと西側にある国がヨーロッパを代表する印象があると思います。

ポーランドでたぶん皆んなが知っていると思われるキーワードはアウシュビッツ収容所、ショパンの生地、ポーランド食器あたりでしょうか。

でもポーランドの食器が人気があるというのは私は知らず、引っ越す事になってお友達と話していたらそう言われたので知らない方もいらっしゃるかもです。

ポーランドってどこ?

ポーランドはドイツ、チェコ、スロバキア、リトアニア、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアと国境を隔てているヨーロッパ大陸で言うと中欧と呼ばれるヨーロッパの中では真ん中らへんに位置しております。

島国日本からはあんまり考えつかないですが、こんなに多くの国と隣り合ってるというだけで何だかスゴイと思います。

Google地図

面積と人口

Google地図で見ると分かると思いますが小さな国も多いヨーロッパの中で、ポーランドはそこそこ面積が大きい国です。日本は377,973 km2、ドイツが357,021 km2、ポーランドは312,685 km2

ちなみにアメリカ、ロシア、中国から比べると日本は小さいですが、面積として考えると、世界の中では日本は小さい国ではないです。

人口は約3,842万人(2017年)、日本が1億2,633万人(2019年)程。

ポーランドの印象

旅行に行く前

ポーランドについて全然予習もせず行きました。

ドイツやオランダ等ヨーロッパの比較的平均給料が高い国ではポーランドからの移民が多く、ネガティブな印象をポーランド人に持っている人もいるというような事をどこかで見たか聞いたかした事があるという程度。

旅行に行ってみて

  • 物が安い。中国と比べても安いです。というか、当たり前なんですがヨーロッパ(欧米)の物が安い。特に中華以外の食べ物が高くなる北京(中国)と比べて、ヨーロッパにあって物価が安いポーランドは魅力的に見えました。
  • リトアニアのヴィルヌスからワルシャワまでのバス、約8時間の道のり、WIFI、モニター、飲み物付きで10ユーロでした。安すぎますよね?
  • 観光地(クラクフ)に主に滞在しましたが、街並みが美しい。英語出来る人が多い
  • ビールが激安だけど、美味しい(旦那と友達談)
  • 車の運転が結構荒いが、一応横断歩道では止まる。中国よりはマナーが良い印象。

「ワルシャワに住むのもいいねー」なんて夫と会話したりしてました。

そんなこんなで実際に住むことになったわけですが、今の私が考えるポーランドに住むメリット、デメリット。

デメリット

食べ物

私食べ物、食べることが好きなのでアジア、日本食が遠くなることが最大のデメリットです。

今は冷凍とは言え毎日納豆を食べられる生活をしています。日本食レストランもデリバリー圏内に複数あります。

福神漬だって、うどんのつゆだって、かんぴょうだってブランド問わなければ何でも買えます。

ワルシャワにも日本食レストランはありますが、絶対数が少なくなるし、需要が北京とは異なるので食生活がガラッと変わりそうです。

日本から遠くなる

今は北京から東京だと3時間半位で到着しちゃうので近いです。直行便も多数あります。

ワルシャワは東京行きの直行便はありますが、一日1便、10時間半かかります。加えて料金も高くなるので気軽に帰ることが難しくなりそう。

ただペナンに住んでいた時も直行便はなくて、東京まで10時間位だったので総所要時間として考えればそんなに変わりません。ただ料金はエアアジアに乗るのとは違うのでここは仕方ないです。

いま時点では成田ーワルシャワ間のLOTポーランドは週3日運航、でもちょうどよく今年3月26日から毎日運航になるので便利になりますね。
www.jetro.go.jp

言語がちょっと...

今も中国語は日々やっつけで過ごせる程度しか習得していませんが、ポーランド語はフランス語、スペイン語等と同じで男性、女性名詞があるのですよ。

memriseというアプリでお勉強を細々と始めてますが話せるようになる気がしない!中国語だと漢字が切り口となって単語も覚えやすい気がしますが、ポーランド語と私の脳内の情報に関係性を見い出せずにいます。

数字の1もイエデン、2がドヴァとか、英語とも違うし、どこかで聞いた事あるね、みたいなスペイン語やフランス語とも違い。

またこれが1つのXXというこの単語が男性、女性名詞かでも変化するということで。

ペナンの時は地元の方が英語出来る方がほとんどでバハサマレーは全然勉強しませんでしたが、ポーランド語も途中で諦めてしまいそうです。

空気がまた、悪い

ニュース見たりしますと、ポーランドはヨーロッパの中国なんて呼ばれてたりして。空気悪いので有名な北京から行く私達の引越し先としてはピッタリなのかもしれませんが、また空気よくないのが残念です。

10月〜4月にかけて寒い時期に空気が悪いようです。AQIの値を見ていると上海と似た感じな印象です。でも住んでいる人の意識としては上海の方が高いかもです。

というのも上海、北京等中国の方が大気汚染については報道が多いですが、ポーランドについてはあまり世界的なニュースで出ることはない印象ですね。

空気清浄機も買っていくべきか、あちらで買うべきかまだ悩んでいます。

電化製品は中国のものをそのままポーランドでも使えるようで問題ないようです。(中国は電圧220ボルト、周波数は50ヘルツ、ポーランドは電圧は230ボルト、周波数は50ヘルツ)

中国製の電化製品は安いので、ポーランドでのオンラインショッピングの選択肢を見ると、中華系の空気清浄機が結構あるんですよね。

なので、あちらで買っても、結局こちらで買って持っていっても同じな感じ、引っ越し代を鑑みなくて良いなら持って行った方がいいかもです。
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2019年3月3日のヨーロッパ。ポーランドが赤、オレンジ色(空気が悪い)です

メリット

欧米の物が安い

ポーランドに住むにあたり、メリットというよりは中国、または日本に住むよりも良いと思えることは欧米(というかヨーロッパ)の製品がより安く手に入ることです。

中国も日本に比べてまだまだ安いものも多いですが、例えばチーズ、ピクルス、洋風のパン、中華以外の調味料等々はやっぱり輸入なので高いです。

後は私はベリー系のフルーツが大好きなのですが、それらも安くなります。

ポーランドはヨーロッパの中では物価が安い、給与が比較的まだ低い国です。

一人あたりの国内総生産(GDP)は日本(そして今住んでる中国)と比べるとこんな感じ。

一人あたりのGDPは全ての人が含まれているので年収とは違いますが、GDPを総人口で割ったもので豊かさの目安になると言われています。

月収平均は2018年第4四半期で4,867.74ズロティ(1ズロティ約30円として14万6千円程)です。

こう見ると一人あたりGDPと平均月収は結構近い感じの値です。日本は2017年の年収で432万円なので12で割ると36万円です。

西側のヨーロッパ諸国と比べても高い方ではありません。
List of European countries by average wage - Wikipedia

でも年々経済成長しているのでこれから伸びて行く国です。

いろいろ安くなるものもありますが、でもマッサージは中国のほうが安いんですよね。行く回数が減ること確実です。

ヨーロッパ旅行

日本から、または中国からだとヨーロッパはやっぱり遠いっていう印象。北京からワルシャワも8時間以上かかります。

でも!当たり前ですが、ワルシャワに住んだら、格安航空会社もあるし、バス、鉄道、レンタカーでドライブして他国に行くなんてことも出来ちゃいます。

まだ行ったことがないヨーロッパの国もリストで作って既に旅行行く気満々です。

ヨーロッパ域内は関税なし

ポーランドにはアマゾンはないんですが、アマゾンドイツがあります。ボードゲームが好きな私、ドイツはボードゲームが盛んで、ボードゲームが沢山作られている場所でもあります。アマゾンドイツも沢山ボードゲームが売っています。

アマゾンドイツで買い物して、送ってもらっても関税はかからず、送料だけ。それも送料も39ユーロ以上なら無料。

買い物の選択肢が広がりそうでニヤけちゃいます。

家賃が今よりも納得できる範囲内になる

物価とも関係してるかもですが、北京はほんと家賃はありえない位高くて、この質でこの家賃?って感じの疑問符が付いたままずっと住んでます。

住まないといけないから住んでるんですが、無駄金を払っている気がしてならないんです。個人的にはうちが住んでいるアパートは年々古くなる建物なのに軽く10%以上家賃が上がってます。

www.sankeibiz.jp

ワルシャワも家賃は首都ということもあるし、平均給与と比べると高いようですが、北京よりは納得出来る範囲の価格で借りられそうな雰囲気です。

後は、超高級住宅地とかでもなくて、アパートでも1階とか2階に住むことが出来るようになるのもちょっと久しぶりです。

低い建物があまり北京はないので、基本住む所が高い場所になりがちです。ポーランドでは高層ビル以外の建物が並ぶ街に住むことが出来ます。

人が北京より少ない

今住んでいるところも北京市内とは言え、郊外なので人は少ないんです。でも市内の観光地に行くとか、どこか人の多いところに行くとかそういうのはやっぱり毎度気が重くなって避けちゃう傾向が。

ワルシャワは首都なのでポーランド内では人口が多いですが、でも北京よりは多くなることはないはず!

人口もワルシャワが174万人、が北京が2018年で2,154万人。

当たり前ですが人口はかなり違います!

ちなみに国連世界観光機関の調べでは中国は2017年観光客数で6,047万人で世界4位、ポーランドは19位で1,840万人でした。(日本は2,869万人で11位) ポーランド、実は意外に観光客多い。

美術館、博物館、イベント等にもうちょっと家から出て足を運んでみたいなと、結局毎度どこに引っ越しても出不精で家に留まっている私は今思っています。

まとめ

今の所は希望的な気持ちもありますが、メリットの方が大きい感じ。

後は計7年中国に住んで、やっぱりそろそろ何か違うものをと思うところもあり、変化がちょっと楽しみです。

ポジティブな気持ちの方が大きいですが、引っ越したら引っ越したでやっぱり北京を懐かしく思うところもあるかも。

あと、こちらで出来た数少ないお友達とも離れるのはやっぱりちょっとさみしいです。

ポーランドでもお友達出来ると良いんですが、どうかな。