アメリカで偽肉を食す:インポッシブルバーガーとビヨンドミートの比較

ベジタリアンと偽肉

ベジタリアンは基本的には肉類は食べませんが、肉が嫌いというわけではなく健康や信条の理由等色々な事情でベジタリアンをしている方がいます。

例えば夫の親戚はクローン病という病気のため、体に負荷のかかりにくいビーガン食を続けています。夫の友人は肉食が環境に及ぼす影響を考えてベジタリアンをしています。

そのためフェイクミート、大豆ミート、偽肉等々と呼ばれる肉に似せた食べ物が多く売られています。私自身はゆるベジ(厳格なベジタリアンではない)なのと、また魚はたまに食べるようにしている事、元々お肉類はそこまで好きでもなかったので肉に対して思い入れはあまりないのですが、夫は肉好きなので偽肉が好きです。

インポッシブルバーガーとビヨンドミート

アメリカではベジタリアンに限らず、いろんな食生活に配慮した食材を比較的簡単に手に入れることが出来ます。特にベジタリアンについては、スーパーの品揃えが日本よりも豊富なイメージです。

thewordisgreat.hatenablog.com

以前byronkoさんとお会いした時にこんなのがあるよと話に出たインポッシブルバーガー。考えたらかなり以前に何かで読んだ事がありました。でも食べた事がなかったので食べてみたいな、と。

business.nikkeibp.co.jp

インポッシブルバーガー

インポッシブルフーズというところで出しています。

www.impossiblefoods.com

Our burger is made from simple, all-natural ingredients such as wheat, coconut oil, and potatoes. What makes the Impossible Burger unlike all others is an ingredient called heme. Heme is a basic building block of life on Earth, including plants, but it’s uniquely abundant in meat.

意訳:このバーガーは、小麦、ココナッツオイル、じゃがいも等全てシンプルな自然素材から作られています。インポッシブルバーガーがその他のバーガーと違うのは、ヘムと呼ばれる素材を使っているところです。ヘムは地球上の植物を含む生き物の基本構成要素であり、肉に多く含まれています。

アメリカ国内ではかなりの数のレストランでインポッシブルバーガーが食べられるようになっていて、今回アメリカに行く際についでにインポッシブルバーガーを食べてみようと思っていました。

www.instagram.com
見た目だけだと肉のバーガーと変わらないように見えます。

Locations - Impossible Foods
アメリカ国内はここからレストラン、取扱店を探すことが出来ます。

ビヨンドミート

インポッシブルバーガーについて検索している内に、その対抗馬?であるビヨンドミートというのも気になりました。

Beyond Meat - The Future of Protein™

Our products are made from 100% plant-based inputs such as proteins from peas, faba beans, and soy. They are free of gluten and GMOs.

意訳:我が社の製品は100%植物性で、えんどう豆やそら豆、大豆等に由来するプロテインで出来ています。グルテン及びGMOは入っていません。

www.instagram.com ビヨンドミート社が作っているビヨンドミート。こちらはレストランでも食べる事が可能ですが、主にスーパーで購入をすることが可能です。バーガーのパテ以外にもチキン、ポーク風、ソーセージ等様々な偽肉のバラエティが豊富。

Store Locator – Find Beyond Meat Near You | Beyond Meat - The Future of Protein™ こちらもアメリカ全国で購入が可能で、ターゲットやホールフーズというスーパーでも購入可能です。そしてアメリカ国内のTGI Friday'sでも食べられます!

アメリカで実食

夫の出身はウィスコンシン州の田舎なのですがこの地元では何れも扱いがなく。ちょっと遠出をした際に試してみました。

インポッシブルバーガーをレストランで

ウィスコンシン州の州都であるマディソンに行った際にググってインポッシブルバーガーの扱いのあるこのレストランへ行ってきました。

Graze トリップアドバイザー 口コミ

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ちょっと見づらいですが、メニューの一番下、Double cheese smash burgerのsubstituteでインポッシブルバーガーがプラス3ドルで注文可能でした。

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見た感じは普通のハンバーガー。でも13ドル+3ドルの割にサラダが少ない気もしましたがそれはレストラン側の内容ですが。

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食べかけですみません。ちょっと食べてみたところ。お肉と言われてもわからないか?と言われると....

いや、分かりますね。お肉ではないと。

ちょっと繊維質な感じが食感にはあって、よく作られた偽肉だなとは思いましたが肉のジューシーさはなく。でも調理するレストランによって味の幅が違うかもと思いました。

ビヨンドミートを調理

ビヨンドミートの方はちょっと都合が合う場所にTGI Friday's等扱いのあるレストランがなかったのでスーパーターゲット(ターゲットで食料品も扱うところ)で購入。ウェブサイトには肉売り場にあります!と書いてましたが私が行ったターゲットでは普通に冷蔵ベジタリアン食品の区画にありました。

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牛肉そぼろ風の偽肉を購入。

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パッケージにあるようにパスタを作ってみました。

結構スパイスがきいていて、好き嫌いがあるかもと思いました。辛いわけではないのですが肉っぽくしようとしているのか?ブラックペッパーと濃い味スパイスが逆に肉じゃない事を印象付ける感じで個人的にはそんなに好きな味でもなく。

ただその後残りをちょっと潰して餃子を作ってみましたが、餃子は意外といけたので作る料理にも寄るのかも。

ビヨンドミートバーガー

その後、最初で最後かもですがキャセイの香港ファーストクラスラウンジ(昼)でビヨンドミートバーガーがメニューにあったので食べてみました。

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これはほんとに調理方法によっても変わると思いますが、こちらで頂いたビヨンドバーガーはちょっとスモーキーでより肉っぽかったです。そして美味しかったです。

香港では複数のレストランでビヨンドミートが食べられるようです。興味がある方はググって頂くか、店舗検索ページで香港で検索してみてください。

比較&まとめ

この中ではキャセイのラウンジで食べたビヨンドミートのバーガーが一番好みでした。肉好きだけれど肉を食べないようにしているという方の場合には、もっと気持ちが高まる&食べる際に喜びが感じられるかもです。

アメリカに住んでいたらもっと色々試してみたのですが今回は時間がなく、限られた種類のみのお試しだったので違う種類を試したらまた感想が違うかも??

ちなみに北京でもベジタリアン向けバーガーをちょこちょこ食べましたがどれもいまいちで未だこれという物に出会っていません。

www.thebeijinger.com

どなたかベジバーガーでオススメがあれば教えてください。

日本の場合でいうと、もう終売になってしまっているようでしたが、フレッシュネスバーガーの豆で出来たベジタリアンバーガーが一番好みの味でした。

日本で買えるものでは、ベジタリアンの、野菜だけの餃子↓を楽天市場から以前買ってみて結構美味しかったのでオススメです。個人的には実家に帰る際に何度かリピートしてます。



別にベジタリアンでもないうちの両親も普通の餃子として美味しいと言っていたので食生活に制限がある人もない人もお勧めです。50個の大容量ですが冷凍なので冷凍庫に空きがあればちょこちょこ食べられます。

最近は東北の田舎の私の実家周辺のスーパーでも偽肉(大豆で作られたもの)が売っていたりしていて、食の選択肢が増えてきているように思えます。

ビーガンになるのはあまりにも大変過ぎて私も無理ですが、たまの食事を肉なしにすることで体への負荷、環境への負荷も軽減されるかも?元々の日本食は肉類は少なかったとも聞きますし、肉が少ない食事は日本人には比較的受け入れやすい内容かもしれません。