2019年 北京・上海の物価、レストラン、スーパー、交通費、家賃相場

f:id:trvlr:20170525194627p:plain

中国=安いというイメージがあると思います。

それも間違いではない、と思います。中国は世界の工場と言われていますし、安い物は安いです。その場合、質もイマイチなことが多いですが。

ただ、年々物価はかなり上がっています。私が初めて上海に来た時と比べると「え?」と言うほど全体的に高くなっています。物の値段に変動が少ない日本と比べるとびっくりします。

特に上海や北京など大都市では中華以外のレストランの料金は日本と変わらないか、安さと質のバランスを考えると日本の方が断然安くて美味しい物を食べられると思います。

 現在北京に住んでいるので北京の事を主に書いていますが、北京や上海等大都市であれば物価は変わらない実感です。

北京から上海に行っても何かが特に安いというように感じたことはなく、同じ感じ。逆も然り。

食費

ビッグマック指数というマクドナルドのビックマックの価格を国ごとに比較する指数があります。

ビッグマック指数 - Wikipedia

2017年のデータはこちら(VPN要):

www.economist.com

日本は380円

本場アメリカは590.32円
一番高いスイスが740.84円です。
一番安いのはエジプトの170.86円。

中国は330.12円。ここを安いと見るか、高いと見るかですが、高いと思います。
日本より平均給与が安いので。

www.dekoboko-world.com

こちらでちょっと書きましたが、2016年時点で平均月収は北京が9886元、上海は9642元とのこと(それぞれ1元16円換算、日本円で16万円程度)。

でも都市部のバリバリ働いているホワイトカラーの人はかなり貰っていると思いますが、2016年の初任給は5,000元程度(約8万円)とのことなので、日本円の初任給とはやはり差がありますよね。

ファーストフードは日本よりも高い食べ物の印象です。

レストラン

上海に住んでいた時(2010年頃)は、2人で最寄りの中華レストランで3品食べて、夫が青島瓶ビールを一本飲んで500円に収まる感じでした。

これは安いですよね。

今も中華なら2人で数品食べて60元(千円位)に収まることもありますが、中華以外だと値段が途端に高くなります。

www.dekoboko-world.com

具体例としていくつか挙げてみます。

2018年5月住んでいる日本人も多い亮馬橋のレストラン、Obentosというところがあります。

亮馬橋は結構おしゃれなカフェやレストランが多くて外国人も多いです。

日本だと代官山、青山?とかなイメージですかね。  

 スムージーと定食風なセットを頼みました。

f:id:trvlr:20181111121255j:plain

これで86元(1元16円換算で約1,400円)

f:id:trvlr:20181111121251j:plain

Wagas という上海から来たおしゃれな洋風のカフェが北京にも複数の場所にあります。外国人か中国人かに関わらずいつも結構人気です。  

2018年11月Wagasの空港店に行って友人とお茶&ご飯を食べました。

f:id:trvlr:20181111121303j:plain
f:id:trvlr:20181111121719j:plain
f:id:trvlr:20181111121722j:plain

↓のケーキとレモンジンジャー茶で計73元(約1,200円)

f:id:trvlr:20181111121259j:plain

その後食べたサーモンサラダボウルは68元(約1,100円)

Wagasはチェーンのカフェなので別に劇高いところではなく、ちょっと良さげなカフェのイメージです。 

f:id:trvlr:20190610061027j:plain
f:id:trvlr:20190610061032j:plain

これまたWagasと同じ系列のBaker&Spice、上海から来たパンやケーキも売ってるカフェです。アボカドとチーズのベーグルが68元、サーモンボールが70元、レモネード大が38元、オレンジジュース中が38元でした。

当たり前ですが食べる場所によって大きく値段が違います

特にショッピングモールの中のレストランやカフェは日本で食べるのと値段的にそんなに変わらない感じです。

スーパー

レストランで食べる物はそこそこ高くなっていますが、その他は日本に比べて安い物もまだまだあります。

使用頻度が高い1号店で物の値段を見てみます。1号店はスーパーよりは若干安いこともありますが、実際そんなに値段は激安でもなく、セール中以外だと大して変わらないと思います。

ただ重い物を届けてもらえるので便利なオンラインスーパーです。西友とかイオンとかそういう感じでしょうか。

可口可乐 健怡 碳酸饮料 汽水 330ml/罐-1号店  ダイエットコーラ 330ml

f:id:trvlr:20170525195547j:plain

値段は変わることもあるのと、これまとめ買い6本の場合の1本の値段になってますが1本2.3元です。1元16円換算でで37円位。

农夫山泉 天然水1.5L-1号店 中国では有名な農夫山泉というブランドのお水。1.5L

f:id:trvlr:20170525195847j:plain

こちらも4本買う場合ですが、1本2.8元。45円程。

三得利 乌龙茶饮料(无糖) 500ml/瓶-1号店  サントリーのウーロン茶 無糖(中国は砂糖入ってるお茶結構あるのでお気をつけください)

f:id:trvlr:20170525200238j:plain

500mlのペットボトルが3.3元。53円程。卸売のスーパーに行ったらこの値段で買えるところもあるかもですが、通常日本のスーパーでは買えない値段ですね。

以前行った北京のイオンスーパーではウーロン茶3.5元程↓飲み物日本より全体に安いです。

f:id:trvlr:20170610084345j:plain

1号店でバラ売りビールの中で一番安いのがこれでした。

哈尔滨 冰爽啤酒330ml/罐-1号店

f:id:trvlr:20170525200556j:plain

2本まとめ買いの値段ですが、1本2.9元。1.5Lの水と同じ位の値段です。ウーロン茶より安い。 

対して、輸入物は全体的に高いです。例えばチーズはほとんど輸入なので高いです。

牛乳、ヨーグルトも高いです。牛乳はロングライフミルクと冷蔵が必要な通常のミルクがありますが、後者の方が高いです。

撤退しちゃった朝日の牛乳は1本25元程でした。卵はピンきりですが私が行くスーパーで見るのは12個入って20元前後でしょうか。

でももっと高いのも多いです。明治ブルガリアヨーグルトは180G入っているのが一つ11.9元(約200円)です。

他に安い物はないのかというところですが、野菜や果物(中国産)は全体的に安いです(輸入物を多く置いているようなスーパーでは中国産野菜も高いです)。

例えば大根一本で1.6元(24円位)、キャベツ一玉1.5元等など。

f:id:trvlr:20170610084707j:plain

大体中国のどのエリアでも市場があると思いますが、そういうところやローカルのスーパーは野菜、果物安いです。

外食時には中華を食べて、その他は中国産の野菜で自炊すれば安く上がります。

 

ただ、アボカドやラズベリー等中国産がない物は食べたいと思ったら値段は日本よりも高くなってしまう印象です。後はオーガニックの野菜や果物なんかもあって、こちらは値段が高いです。 

ただ中国は土も空気も水も汚染されているのでオーガニックと言っても日本の有機野菜のように安心、安全感はあまりないです。

 

また、オーガニックと偽って野菜を売っているなんてニュースもちらほら見るので、同じところで作っている野菜のみ食べ続けるのはリスクとなり得ると思います。

 

友人の旦那さんが、上司と毎日同じお昼(外食)を食べていて、その後同じ病気になったと聞いた時にはちょっと怖くなりました。偶然かもしれませんが。

交通費(バス、地下鉄、タクシー)

交通費は日本より断然安いです。バスは2元から、地下鉄は3元タクシーは13元〜です。タクシーは30分位乗っても日本円で千円位の感覚です。

バスは特に安いので、費用を抑えたい方はバスを使うのが一番かと。

www.dekoboko-world.com

 中国版Uberである滴滴という配車アプリも、最近海外のクレジットカードも支払い方法として登録出来るようになったので、こちらもお薦めです。

特にタクシーに乗ろうと思って目的地を紙に書いて出しても読めないのか読まないのか拒否する運転手の人が結構いるのでそういう場合は、滴滴を使えば快適に目的地までたどり着けます。

また目的地が繁華街(もしくは運転手が行きたい場所)ではない場合に拒否するタクシー運転手の人も結構いるので、やっぱり滴滴おすすめします。

www.dekoboko-world.com


家賃

家賃は以前書きましたが、高いです。日本の田舎出身の私には信じられない高さです。

www.dekoboko-world.com

 

www.dekoboko-world.com

 

日本だと、お得な物件とか、どこでも最低限の小奇麗さはあると思うんですが、北京では個人的にそんな物件に出会ったことがないです。

北京では大家さんが出来る限り家賃を上げようとしていて、全体的に家賃が上がっているのでそのアパートの質と家賃が見合っていない場合が多いです。

安い=ボロくて汚い日光が当たらないという感じです。家賃がそこそこ高くてもいまいちという事も多々ありますが。

基本駐在でいらしている方であれば1万元以上(今のレートで16万円以上)の家賃だと思います。 

でもサービスアパートメントの広告を見たりすると2万元、3万元なんてところが多いですし、外資企業の上の方だと家賃補助が4万元とかあったりするって聞くので、当方にはちょっと分からない世界です。

うちは北京市内でもかなり外れなので、1万元に全然満たないアパートで細々と暮らしています。今年2年目ですが、1年目と比べて10%家賃が上がりました。これでも結構粘って10%でした。

アパートは1年古くなっただけなんですが、近くにモールがあってそこが充実して来たのでここの大家さんは皆強気みたいです。

 日本では家賃は給与の20%内に収めるなんて言われてますが、北京では相当稼ぎが良い人ではない限りこれは無理です。

 

家賃は本当にその人の給料、また家賃補助の有無によって大きく変わるので日本のように考えられる相場がないような気もします。

www.excite.co.jp

この記事によると、平均としては2016年に北京では6万円(4,000元)を越したと。

実際に、中国人の友人が今年の始めに家探しをしていましたが2,000元台では北京では一人で住むアパートを探すのは困難なようです。 

結局彼女は北京の外れにシェアルームの部屋を借りました。

安いアパートも探せばあるのかなと思いますが、あまり安すぎるとやはり何か裏があるのかなと思ってしまいます。

外国人が住む部屋を北京で探す場合には少なくともやはりこの平均である4,000元以上はかかると思われます。 

まとめ

安く生活しようと思えばそれも可能ですが日本食を毎日食べて、日本と同じ生活レベルを保とうとすると北京の方が割高になってしまうと思われます。

 ただ中華も好きですが毎日食べられるかと言われるとそうではなく、そのため食費についてはどうしてもそれなりにかかってしまうというのが、うちの現状です。 

その他電化製品もたまに買ったりしますが、安いのを買うと壊れることが結構多くて、でも高いからと言っても壊れない保証もないし、ちょっと微妙なところです。

それを考えると日本では100円均一でも質はそれなりに良い物を買えるし、日本の方が安くて質が良い生活が保てると思います。

中国の大都市はお金があれば良い暮らしが出来るけれど、お金がないと大変だなと。

住む所がまず高すぎます。